着任挨拶・新年御挨拶
一昨日、日本では能登半島地震が発生しました。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた方々に心よりお見舞いを申しあげます。
日韓関係について、昨年は長く記憶に留められる年であったかと思います。昨年3月以降、岸田総理大臣と尹錫悦大統領は7回の会合を行いました。日本と韓国との政府間の対話・会議も各分野において再開しました。人的交流においては、上半期だけでも400万人以上の往来があり、年間を通して1000万人に逼迫する勢いです。また、去る11月、日本、韓国、中国の3国の外相会合が釜山にて開催されました。いまや日韓関係は、完全に改善の軌道に乗ったと言えます。
多くの人々がこうした両国間の良好な雰囲気を喜んでいます。この望ましい趨勢を更に勢いづけていくためには、より多くの日本と韓国の市民が関係改善の成果を享受できるよう努力しなければならないと思います。日本で日本食を、韓国でK-Popコンサートを楽しむといったことから、新たなビジネスの開拓やサプライ・チェーンの構築など、関係改善による恩恵をひとりでも多くの方々が実感できることが重要ではないかと考えています。
さて、2025年は日本と韓国が国交正常化を遂げて60周年に当たる年です。回復軌道に乗った2023年が「ホップ」であれば、2025年に飛躍的な「ジャンプ」を行うために重要な「ステップ」を積み重ねていくのが今年2024年の役目です。
今年は奇しくも「竜」の年です。天に昇る竜のごとく、皆様と共に着実な成果を積み重ねていきたいと思っています。宜しくご指導、ご鞭撻賜りたく存じます。
本年が皆様方にとってより良いご活躍の年になることを祈念しています。
令和6年元旦
在釜山日本国総領事 大塚 剛
新年御挨拶(2023年) |