新年御挨拶(2023年)
明けましておめでとうございます。
在釜山日本国総領事の大塚です。昨年10月に着任しましたが、年末までの3か月はめまぐるしい毎日でした。着任の前日である10月11日に新型コロナウイルス感染症に対する水際措置が緩和され、嶺南地域では3年振りの対面での行事が数え切れないほど開催されました。日韓間の人的往来も活気を得て、2か月余りの間に韓国から日本に40万人以上、日本から韓国には10万人以上の方々が訪れたと聞いています。
昨年末日本のある旅行会社が公表したところによれば、日本での年末年始の釜山への航空券予約者数が世界の都市の中で第4位になるなど、釜山に対する日本の方々の関心が高まっているようです。こうした傾向を受けて釜山と日本との間の航空便数が増加し、さらには福岡、大阪、下関といった日本の地域との間の船便も再開されました。かつて年間1000万人と言われた日韓間の人的交流を下支えした地域間の航空路線の再開に大きく期待しています。コロナ感染症の動向は注意しなければなりませんが、昨年始まった人的交流の活性化は今年も拍車がかかっていくでしょう。人的交流の活性化が地域経済に及ぼす効果は少なくありません。
2022年がひとつの時代の終わりであれば、2023年は新しい時代の始まりのように感じています。私としては、こうした新しい時代の始まりを受けて、引き続き、「安全」、「交流」、「発展」を総領事館の館務の中心に置きながら、気を引き締めて邁進していきたいと思っています。
ちなみに今年はうさぎ年ですので、年男に当たります。ぴょんぴょんと飛び回り、両耳をそばだてて皆様の声を聞きたいと思っています。昨年同様、ご指導、ご鞭撻頂ければありがたく存じます。
本年が皆様方にとってより良いご活躍の年になることを祈念しています。
令和5年元日
在釜山日本国総領事 大塚 剛