総領事からの安全情報(その11)
●デモ、集会等にご注意
先月24日、福島第一原発からのALPS処理水の海洋放出が開始されました。日本政府としては、ALPS処理水の海洋放出の安全性に関し、誤情報・偽情報により風評が引き起こされないよう、科学的根拠に基づいた説明を引き続き行っていきます。
一方、総領事館周辺では、誤情報・偽情報に基づいたALPS処理水の海洋放出に反対するデモや集会が散発的に行われることがあり得ます。総領事館にお越しの際は、そうした集会・デモに巻き込まれないようご注意下さい。
また、万が一、ALPS処理水の海洋放出に関連したデモ、集会、誹謗・中傷などでお困りのことがあれば、当館の領事相談メール(ryojisodan.busan@pz.mofa.go.jp)までご連絡下さい。
在釜山日本国総領事 大塚より
総領事からの安全情報(その10)
令和5年8月9日
●夏の注意事項
連日の猛暑です。しかし、早朝と夕方には涼しい風が吹くこともあります。夏の峠は越したようですが、注意しなければならないことが多々あります。
・台風
台風六号が沖縄を経て引き続き北上しています。8日からは影響を受けるようになり、9日から11日にかけて韓国全域で強風と大雨が予報されています。台風の影響による公共交通機関の遅延、不通、欠航などにもご注意下さい。
・熱中症
晴天時には日中30度を超える日々が続きます。外出の際は、熱中症にご注意下さい。
・コロナ感染症
コロナ感染症の患者数が増加しています。手洗い、うがいなどで予防しつつ、必要に応じマスクの着用もご検討下さい。
・海・川での事故
海・川での事故が報じられています。単独行動は避け、同伴者同士お互いに注意し、水遊びを楽しんで下さい。
・集会・デモ
韓国では、8月15日(光復節)を前後して関連する集会が行われます。集会・デモに巻き込まれないようご注意下さい。
在釜山日本国総領事 大塚より
総領事からの安全情報(臨時)
令和5年7月17日
●引き続き、大雨にご注意下さい。
一昨日からの集中豪雨により、慶尚北道をはじめ韓国全土において大きな被害が発生しています。集中豪雨により犠牲になられた方々のご冥福と被害地域の1日も早い復旧を願っています。
韓国気象庁は、19日まで地域によっては最大300mm以上の雨が降る可能性があると予想しています。引き続き、集中豪雨に関するニュース・予報や自治体等が発信する警報等を注視するとともに、増水した河川等には近づかない、水没した地下道には進入しないなど、集中豪雨による被害を避けるために細心のご注意をお願いします。
在釜山日本国総領事 大塚より
総領事からの安全情報(臨時)
令和5年7月12日
●大雨にご注意下さい
韓国気象庁によれば、先日、日本の九州地方等に大雨をもたらした梅雨前線が13日以降、朝鮮半島に北上する可能性があるとのことです。今後、韓国において本格的な梅雨が始まるようです。
梅雨の間は、集中豪雨に関するニュースや予報・警報を注視することともに、増水した河川等には近づかない、水没した地下道には進入しないなど、被害を受けないようご注意願います。
在釜山日本国総領事 大塚より
総領事からの安全情報(その9)
令和5年7月11日
●海水浴場
7月です。夏はなんと言っても海水浴です。海雲台、広安里、松島など、多くの海水浴場が海開きしました。
一方、韓国と日本では法制度や執行が異なることから、海水浴の際は思わぬことから加害者として疑われないよう注意する必要があります。
休日や夏休みになると海水浴を楽しむ人々が海岸に集まります。特に波打ち際は波を楽しむ人々で芋洗い状態になることがあります。そのような時、思いがけず周囲の人にぶつかったり、接触したりすることがあり得ますが、場合によっては、そうした行為が相手方、または海岸を巡回している当局などから痴漢行為として疑われることがあります。
また、カメラや携帯電話で風景を撮影することは構いませんが、特定の人物を当人の許可なく撮影した場合、肖像権の侵害として疑われることがあり得ます。
海水浴の際には、人と接触しそうな混雑したところを避け、また、撮影の際は見知らぬ人を集中して撮影しないよう工夫するなど、あらぬ疑いで折角の海水浴が台無しにならないよう注意して下さい。
在釜山日本国総領事 大塚より
総領事からの安全情報(その8)
令和5年6月2日
●どこに退避?(退避情報)
韓国全土の地下鉄や建物の地下階等には、韓国政府が指定する待避所があります。屋外で一時的に待避しなければならない状況になった場合には、身近な待避所に待避することが想定されています。一方、自宅や事務所などの堅固な建物の中にいる場合には、慌てて外に飛び出さず、状況を見極めた上で行動されることが適切です。
国民災難安全ポータル(http://www.safekorea.go.kr/idsiSFK/index_web.jsp)には、韓国政府が指定する待避所が案内されており、地域ごとに待避所を検索することができます。(https://www.safekorea.go.kr/idsiSFK/neo/sfk/cs/contents/civil_defense/SDIJKM1402.html?menuSeq=57)。
また、「EMERGENCY READY APP(英語版)」といったアプリケーションを使って、所在地から最寄りの待避所等を検索することができます。
待避所には入口等に待避所のマークが標示されていますので、自宅や職場の近くにある待避所を予め確認しておくことが大切です。
日本総領事館では、日頃の安全対策や緊急事態への備え、更には緊急事態が発生した際の対応について纏めた「安全マニュアル」を作成しています。こちらも是非ご活用ください。
(https://www.busan.kr.emb-japan.go.jp/files/100501747.pdf)
在釜山日本国総領事 大塚より
総領事からの安全情報(その7)
令和5年5月10日
●海外安全情報(危険情報)
世の中はすっかり春です。温暖化のためか、気温が上がるペースが速い感じがします。休日に広安里(クァンアンリ)の海岸に行くと膝や腰まで海水に浸っている方々を見かけるようになりました。
今回は日本の外務省が出す海外安全情報のひとつである「危険情報」について説明致します。海外の国・地域において、日本人の「生命・身体」に危害を及ぼす事案が現実に存在し、それがある程度継続的に発生している場合、または、治安等の悪化により、日本人の安全にとり何らかの悪影響が及ぶ可能性がある場合には、その国・地域に対し「危険情報」を発出し、渡航・滞在者に注意を呼びかけます。
危険情報は、具体的に次の4つのレベルがあります。
「レベル1:十分注意してください。」
その国・地域への渡航、滞在に当たって危険を避けていただくため特別な注意が必要です。
「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」
その国・地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航する場合には特別な注意を払うとともに、十分な安全対策をとってください。
「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」
その国・地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。(場合によっては、現地に滞在している日本人の方々に対して退避の可能性や準備を促すメッセージを含むことがあります。)
「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」
当該国・地域に滞在している方は滞在地から、安全な国・地域へ退避してください。この状況では、当然のことながら、どのような目的であれ新たな渡航は止めてください。
現在、韓国には危険情報は発出されていません。第3国や地域に旅行等で行く際には、あらかじめ当該地域の危険情報の発出如何を確認されることをお勧めします。
次回は他の海外安全情報についてご説明します。
在釜山日本国総領事 大塚より
総領事からの安全情報(その6)
令和5年4月10日
●安否確認(インターネットを利用したアンケートによる確認)
あっと言う間にさくらが咲いて散ってしまいました。春は駆け足で過ぎていきます。私は洛東江(ナクトンガン)沿いの桜並木を訪れましたが、すばらしい景色でした。皆様も来年はトライして見て下さい。
前回は緊急事態におけるSMS(ショート・メッセージ・サービス)による安否確認について説明しました。今回は、インターネットを利用したアンケートによる確認について説明します。
SMSだけでなく、皆様のさらに詳しい状況を把握するために、インターネットを利用したアンケート方式の安否確認を行うことがあります。インターネットを利用したアンケート方式の安否確認は次のとおりです。
1. 「在留届」または「たびレジ」に登録されたメールアドレスに「在釜山日本国総領事館〈busan@mailmz.emb-japan.go.jp〉」を送信元とするメールが送付されます。
2. 送付されたメールに掲載されているURLをクリックするとWEB上のアンケートページに移動します。アンケートの回答事項としては、氏名、生年月日、旅券番号、現在の所在場所、安否状況などが想定されます。
3. アンケートに回答を入力後、返信ボタンを押して送信すれば完了です。なお、回答内容により、電話、メール、SMS等にて、日本総領事館より回答者に対して連絡が行われることがあります。
このように緊急事態が発生した際の安否確認では、メールアドレスや携帯電話番号が必要になります。「在留届」または「たびレジ」での登録を必ずお願いします。
次回は海外安全情報についてご説明します。
在釜山日本国総領事 大塚より
総領事からの安全情報(その5)
令和5年3月10日
●安否確認(SMS送信)
すっかり暖かくなりました。梅も咲き、すでに春になったようです。
今回は緊急事態におけるSMS(ショート・メッセージ・サービス)」による安否確認についてご説明します。
緊急事態には天災や騒擾など様々な事態があり得ますが、緊急事態が発生した場合、皆様の安否確認のため、「在留届」に登録されている携帯電話に「SMS(ショート・メッセージ・サービス)」によるメッセージが送信されることがあります(送付元番号006-85 2-9665-7304)。メッセージを受信した時には、 本文にしたがって返信してください。
例えば、以下のようなメッセージが送信されます。
URGENT!!
Ampi Kakunin/ X mataha Y wo henshin shite kudasai
X HELP!
Y BUJI
救援・援護が必要である場合、「HELP に該当する X(またはこれに相当する英文字)」を返信してください。 救援・援護が必要でない場合、「BUJI(無事)に該当する Y(またはこれに相当する英文字)」を返信してください。
日本総領事館では、皆さまの回答をもとに安否を確認します。「X」を返信された方に対しては、順次、状況の確認を致します。
緊急事態における安否確認のひとつのツールとしてご承知置き下さい。
在釜山日本国総領事 大塚より
総領事からの安全情報(その4)
令和5年2月13日
●安全のための三原則
令和5年もすでに2月となりました。釜山では暖かな日もあり、春が少しずつ近づいてきているような気がします。今日は「安全のための三原則」についてご説明します。
「安全のための三原則」とは、「目立たない」、「行動を予知されない」、「用心を怠らない」の三点です。これは、当然のように思えますが、この三原則を守って生活することは思ったよりも簡単ではありません。日本での行動形態や生活様式をそのまま海外に持ち込むと目立ってしまい、自らを危険にさらすことになる場合もあります。
目立たない:必要以上に華美な服装や装飾品をつける、現地ではあまり見かけないような目立つ車に乗る、飲食店などの公共の場で大きな声で現地の悪口を言う、政治、宗教、文化、習慣、生活環境などを批判することは、目立つばかりでなく狙われる原因にもなるので差し控えましょう。
行動を予知されない:行動のパターン化(通勤、通学、買い物、娯楽、外食の際の移動ルートや時間などの固定化)は、犯罪者の標的になりやすいので、移動の際のルートや時間を含め、できるだけパターン化しないよう注意しましょう。
用心を怠らない:現地での生活に慣れると当初注意していたことを忘れがちになり、思わぬ被害に遭うことがあります。また、治安状況は時に大きく変化することもありますので、家族等で気持ちを引き締める機会を定期的に持つことが望ましいです。
それではまた来月お目にかかります。
在釜山日本国総領事 大塚より
総領事からの安全情報(その3)
令和5年1月12日
●在留届のご確認
新年明けましておめでとうございます。在釜山総領事の大塚です。
本年はうさぎ年です。私は年男に当たりますので、うさぎのようにぴょんぴょんと跳び回って、皆様の声に耳をそばだてていきたいと思います。ご指導、ご鞭撻宜しくお願いします。
今回は在留届の話です。海外にて3か月以上在留する日本人は大使館または総領事館などの所管の在外公館に在留届を提出することが義務づけられています。在留届には現住所のほか、電子メール・アドレスや携帯番号などの連絡先を記載する箇所があります。領事メールや緊急事態等での連絡はこれらの連絡先に送られますので、未提出の場合、または情報が誤っていたり、最新のものでない場合には迅速な連絡が行えなくなります。安全に関する的確な情報を速やかに受けるためには、在留届の記載内容が非常に重要です。在留届を行っていない長期滞在者、永住者の方は必ず在留届をご提出下さい。
また、住所変更や電話番号を変更した場合、在留届の記載内容を更新する必要があります。インターネットで届け出をされた方はインターネットにて確認・変更ができますが、窓口やFAXにて届け出をされた方は本人確認と変更届の提出が必要です。ご不明なことがあれば、総領事館領事部(Tel:051-465-5101~3)、または領事相談メール( ryojisodan.busan@pz.mofa.go.jp )にご連絡下さい。宜しくお願いします。
外務省においては、年に一度、領事サービス向上・改善のためのアンケート調査を行っています。本年も1月中旬以降に行われる予定ですが、こうしたアンケート調査も在留届に記載された電子メール・アドレスに案内が送付されます。この調査は、領事サービス向上・改善のための貴重な資料となりますので、是非とも皆様のご協力をお願いします。
本年が皆様にとって幸ある年となることを祈念し、また、皆様が安心して海外で生活できるよう努めていきます。
在釜山日本国総領事 大塚より
総領事からの安全情報(その2)
●うまい話にはご注意
もうすぐ年末です。皆様にとってこの1年はどのような年でしたか。
今年は10月に日韓双方にてコロナ対策の水際措置が緩和され、また、査証の免除が再開されました。それに伴い多くの方々が日本と韓国を行きかい始めました。航空便が増便されるとともに釜山と日本との間の一部の船便も段階的ではありますが再開しました。
先月末日本の旅行会社が発表した「年末年始旅行予約動向」では、予約者数ランキングの4位にこれまで10位圏にも入っていなかった釜山がランキング入りしました。日本で釜山・嶺南地域に対する関心が高まっていることを示していると推測しています。
さて人々の交流が活性化するのは大変うれしいことですが、一方で人の往来が増えると様々なトラブルが発生します。旅券を紛失したり、スリや置き引きにあったりすることもあります。また、入手が困難なチケットを購入してあげると言ってだます詐欺もあります。安価な物品を高額で売り付けられることもあります。総領事館にはトラブルに関連する相談が増えています。
海外にいると旅行気分で気が緩むこともありますが、自分のことは自分で守るとの気概で、うまい話にのらない、始終周りに注意する、怪しい場所には近寄らないことをモットーにして海外生活を楽しんでいただきたいと思っています。万が一日常生活にてお困りの場合には、領事相談メール( ryojisodan.busan@pz.mofa.go.jp )、「霊感商法等対応ダイヤル」( https://www.anzen.mofa.go.jp/others/legal-terrace-consultationdial.html )をご利用下さい。
来年は兎の年です。兎が飛び跳ねるように皆様の生活が闊達かつ喜ばしいものになることを心より祈っています。
在釜山日本国総領事 大塚より
総領事からの安全情報(その1)
在釜山日本国総領事の大塚です。10月12日に釜山に着任して1か月ほどが経ちました。着任のご挨拶として総領事館の任務について総領事館のホームページに掲載したものがありますので、お読み頂ければありがたく存じます( https://www.busan.kr.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00936.html )。
そこでも申し上げましたが、総領事館の最も重要な任務は邦人の皆様方の安全確保です。私たちが日常生活にて安全確保に役立つと思われる情報を、このような形でお伝えしていこうと思っています。よろしくお願いします。
去る10月29日、ソウルの梨泰院(イテウォン)において痛ましい事故が発生し、2人の日本人を含む多くの方が犠牲となりました。この場をかりまして、故人のご冥福を心よりお祈り致します。
もう10年以上前の話になりますが、釜山市内のロータリーにあるクリスマス・ツリーの点灯を見に行ったことがあります。多くの市民が四方八方からロータリーに向かって移動するため、歩行者が歩く路地はロータリーに近づけば近づくほど混雑し、最後は容易に身動きができない状況になりました。更に人波が増してきたところで、偶然反対方向に進む横道があったので、ロータリーに行くのは諦めて帰りました。結果的には事故は発生しませんでしたが、やはり「少しでもあぶないな」と感じた時はその場から回避することが安全のためには大切です。混雑だけでなく、暗い路地や怪しい繁華街など、できるだけ危険に遭遇しないように努めることが外国での生活では必要と思っています。
当地での安全に関するご質問等がある場合には、領事相談メール( ryojisodan.busan@pz.mofa.go.jp )にご連絡下さい。
それではまた来月お目にかかります。
在釜山日本国総領事 大塚より
【お問い合わせ先】 |
※このメールは「在留届」に登録されたメールアドレスに配信されています。
※「在留届」を提出された方で帰国・転出された方は、以下のURLから帰国・転出の手続きを行っていただくか、当館までお電話やメールでご連絡いただくようお願い致します。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/residencereport/login
※災害や騒乱等が発生した際、ご家族、ご友人、同僚を守るため、一人でも多くの方に安全対策に関する情報が届くよう、「在留届」(3か月以上の滞在)の届出、または「たびレジ」(3か月未満の滞在)の登録を、お知り合いの方や出張者・旅行者にご案内いただけますようお願い致します。