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「コールバン」・違法タクシー等の被害にご注意を!!

 

 

2012年2月23日

在釜山日本国総領事館

 

 

 最近、ソウル市内を中心に「コールバン」(貨物営業車)や違法タクシー等による被害が少なからず報告されています。特に、ジャンボタクシー(JUMBO TAXI)に酷似した「コールバン」によるトラブルが多く報告されておりますので、注意が必要です。最近では、2月17日にソウル中部警察署が「日本人観光客をコールバンに乗車させた後、目的地まで約2キロ運行し、その料金として33万ウォン(約2万3千円)を要求して車内に監禁し、これを脅し取ったコールバンの運転手を検挙した」旨の報道資料を発表しています。
 釜山市内及び慶尚北道、慶尚南道等の当館管内では、被害に関する情報には接していませんが、タクシー等をご利用の際には注意してください。

 

●韓国では、
①白やシルバーの車体の「一般タクシー」、
②黒塗りの大型セダンの「模範タクシー」、
③8人乗りなどの大型バン車両を利用したワゴンタイプの「ジャンボタクシー(大型タクシー)」、
の三種類のタクシーが一般的に利用されています。

 

 

1.「コールバン」

 

(1)一方で、「コールバン」と呼ばれる重い荷物や大きな荷物を持った乗客のための貨物車が韓国には存在します。「コールバン」の料金体系は上記①~③のタクシーとは全く異なっており、乗客との合意により決められるものとなっています。このコールバンの中には上記③の「ジャンボタクシー(大型タクシー)」そっくりに車体の色や外装を酷似させており、車体に「タクシー」や「VAN TAXI」と書いたり、屋根にタクシー表示灯を設置したり、料金メーターを設置したりしている(通常「コールバン」には料金メーターは設置されていません。)ケースもあるようです。

 

(2)そのため「ジャンボタクシー(大型タクシー)」と混同し、乗車後に法外な料金を請求されたという事例が報告されています(例えば、冒頭のとおり約2キロで33万ウォン( 約2万3千円)など)。ジャンボタクシーと「コールバン」を見分けるには、車体横に「JUMBO TAXI」と英語で書かれているかを確認し、乗車後には、ダッシュボード上 に掲示されている運転手の身分証明書が実際の運転手と同一人物であることを確認すること等が必要です。

  ※詳細は韓国観光公社公式サイトを参照してください。
   韓国観光公社ホームページ(タクシー関連):

   http://japanese.visitkorea.or.kr/jpn/TR/TR_JA_5_6.jsp 

 

(3)また、「コールバン」の中には扉部分に漢字やカタカナで「日本語(可能)」や「自動ドア」などの表記がなされており、日本人観光客などを目当てに営業しているケースも多いようですので、乗車前には必ず確認することが必要です。

 

(4)ただ、夜間など暗い場所では一目で見分けることは困難な場合もありますので、

     ・周知のタクシー会社がある場合は事前予約することも一考でしょう。

   ・客引きする運転手は信用せず、定められたタクシー乗り場や比較的明るく人通りの多い場所でタクシーに乗車するようにしましょう。

 

 

2.違法タクシー
 違法タクシーの中には、車両は真正でありながらも偽運転手による違法営業や「自家用コールタクシー」と呼ばれるレンタカーを使用した違法タクシー等も存在します。

 

(1)これら違法タクシー被害を未然に防止するため、
   ・タクシーに乗車する前にナンバープレートの上部の2桁の番号が30番台(一般タクシーは30~39番)であることを確認して下さい。
   ・外装はタクシーに酷似しているものもありますが、TAXI或いは택시とは書かれていません。
   ・乗車後には、ダッシュボード上に掲示されている運転手の身分証明書が実際の運転手と同一人物であることを確認することが必要です。

 

(2)なお、違法タクシーに乗車してしまうと、法外な料金を請求されるばかりではなく、事故に遭遇しても何ら保障が受けられない場合もあります。違法タクシーに乗車しないよう常日頃から注意する必要があります。

 

●万が一違法タクシーに乗車してしまった場合には、あわてず、なるべく人通りの多い場所で早目に下車するようにし、また「コールバン」を含め法外な料金を請求された場合には、車両番号を控え、警察に相談するようにしてください。